秋ですね
ぷちぷちさんって、活字が好きなんですね、と言われて、わたしって活字が好きなんだ。と気が付いた。
Instagramに感じる違和感、活字は加工できない。
せいかつが安定している。
そんな中、久しぶりに一人旅で神戸へ行った。
というか旅行初日は友人とUSJを楽しみ、翌日から旅先に1人だけ残った。
丸福珈琲店千日前本店でモーニングの時間帯に通常メニューのホットケーキを食べるという贅沢。(丸福珈琲店は大阪発祥の喫茶店。ホットケーキにははちみつかメープルシロップかを選べるという幸福な選択。はちみつを選んだ。)
紀州街道をひたすら一直線に歩き、昨夜の華々しさの後遺症が残る街を抜け、オフィス街へと変わる。船場センタービルを抜けると川だ。中之島公園でバラ園が開催されていた。
薔薇の名前は物語性があってすき。世界の薔薇が集められていたが、目につくそれはイギリスのものばかりだった。品があって控えめな感じのものばかり。色も淡い。リッチフィールドエンジェル、ザ フェアリー アレッサ。可愛い。
河岸で開催されていた蚤の市をめぐり、大阪市中央公会堂で開催されていた「OSAKA LAUGH & ART 2022」に辿り着く。
ふらっと入ると、ジミー大西、大塚愛、アキナ秋山、モンエン西森などの作品が展示されていた。
しかも、本人たち場内をふらふらしていた。(語弊あるな、サインを書いたりファンと交流していたってこと)
印象に残ったのはハヤシアカネさんのコンテンポラリージュエリー。初めて聞いた単語だけど、すごく惹かれた。
撮影自由だったので、特に惹かれた2つを。1枚目のタイトルは「癪の種」。すぐにInstagramのアカウントをフォローした。
大阪駅前ビルの地下の古本屋で原田宗典「優しくって少しばか」を100円で購入し、ニューYCでオムレツサンドイッチと共に熟読。
私的一人旅の定番、これこれ〜。遠い街の知らない喫茶店でどこでも出来ることをするってやつ。
その後たまたま大阪にいた友人とお茶をし、兵庫へ移動。
予約をしていた三宮のb&bは、4年前に当時の好きな人とふらっと入った喫茶店の2軒隣だった。モーニングを食べながらタバコを吸っていた彼の横顔の先にあったステンドグラスを今でも覚えている。まぁ、本当はそんなもの存在していない、ただのうす汚れた茶色い壁だったかも。
意図せず入った喫茶店だったから名前を思い出せず、もやもやしていたから、なんだか、うれしいような気もした。うれしいというか、懐かしいというか、昔の自分によかったね、と言ってあげた感じ。
ベッドで一休みし、映画を見たがなんとなく集中できずに、近所の散歩へ出かけた。腹ペコだったので新し目の中華料理屋さんのカウンターで餃子をたべビールを飲み、銭湯へ行った。くたびれ感がすごかったが、中はかなり混み合っていた。
急に、泣けるほど帰りたくなった。というか泣いた。泣きながら母に電話した。
一人旅は自分探しのためだという。分からなくはない。TOKIOのAMBITIOUS JAPAN!が脳内で鳴り響く。
逢いたい人は君だけど 君なんだけど君だけじゃない
知らない街で出逢いたい 真実の自分と
でも、今のわたしには探しているものなんてない。抱きしめたい生活がもう既に、ある。6畳の和室にある。最寄りのスーパーにある。歩いて5分の銭湯にある。
そのことに、住む街から遥か遠く離れた兵庫県で解ってしまった。
知らない街の銭湯で知らないおばさんの裸を見たり、知らない街の知らない名前の中華料理店で餃子を食べたり、知らない街のコンビニで良く知る梅おにぎりを食べたくなんてない。
そんなふうに思うてしまい、翌日お昼の新幹線で帰ってきた。
夜行バスはキャンセルし忘れた。
そこから、冬季うつにはいってます。
が、なんとか元気です。